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物語のあるハンドメイド作品~作り手が込めた想いとは

物語のあるハンドメイド作品~作り手が込めた想いとは

物語のあるハンドメイド作品~作り手が込めた想いとは   私たちの身の回りにある"もの"は、どこで、誰によって、どのような材料、どのような想いで作られているのでしょうか。 そんな背景や想いなどの “物語” を知ることが出来たら、きっと日々手にする"もの"を大事に、長く、丁寧に使うのではないでしょうか。 本日は、"もの"に込められた"物語"も評価基準に加わった『ラオスの布で紡ぐ、わたしの手しごと展』で受賞されたハンドメイド作品をご紹介させていただきます。 1.「Sabaidee Bag」ラオスと日本、ふたつの布がやさしく結び合う 初めにご紹介させていただくのは、最優秀賞を受賞されたutete さんの 「Sabaidee Bag(サバイディーバッグ)」 です。 茶綿の布と余り布が出会うとき uteteさんが選ばれたのは、ラオス・Napar村で織られた茶綿布。 そこに組み合わされたのは、日本で大切に残されてきた余り布でした。 ラオスの布には「贈る文化」が息づき、日本の余り布には「最後まで大切にする想い」が宿っています。 ふたつの布をかけ合わせることで、国や文化を越えて「つながり」が生まれる―― そんな願いが込められています。   “ほつれ”が生んだデザイン 制作の過程では、手織り布ならではの「糸のほつれ」に気が付きました。 一見すると困りごとに見えるその特性を、utete さんはあえて フリンジ として生かしました。 ポケットの縁やタグまわりにフリンジを添え、ストラップにも遊び心をプラス。 もちろん長く愛用できるように、開口部や金具部分には芯を入れ、実用性にも工夫が凝らされています。 内外ポケットやペットボトルホルダーを備え、手持ちとショルダー、どちらの使い方にも寄り添うバッグに仕上がりました。...

2025.09.21

物語のあるハンドメイド作品~作り手が込めた想いとは

物語のあるハンドメイド作品~作り手が込めた想いとは   私たちの身の回りにある"もの"は、どこで、誰によって、どのような材料、どのような想いで作られているのでしょうか。 そんな背景や想いなどの “物語” を知ることが出来たら、きっと日々手にする"もの"を大事に、長く、丁寧に使うのではないでしょうか。 本日は、"もの"に込められた"物語"も評価基準に加わった『ラオスの布で紡ぐ、わたしの手しごと展』で受賞されたハンドメイド作品をご紹介させていただきます。 1.「Sabaidee Bag」ラオスと日本、ふたつの布がやさしく結び合う 初めにご紹介させていただくのは、最優秀賞を受賞されたutete さんの 「Sabaidee Bag(サバイディーバッグ)」 です。 茶綿の布と余り布が出会うとき uteteさんが選ばれたのは、ラオス・Napar村で織られた茶綿布。 そこに組み合わされたのは、日本で大切に残されてきた余り布でした。 ラオスの布には「贈る文化」が息づき、日本の余り布には「最後まで大切にする想い」が宿っています。 ふたつの布をかけ合わせることで、国や文化を越えて「つながり」が生まれる―― そんな願いが込められています。   “ほつれ”が生んだデザイン 制作の過程では、手織り布ならではの「糸のほつれ」に気が付きました。 一見すると困りごとに見えるその特性を、utete さんはあえて フリンジ として生かしました。 ポケットの縁やタグまわりにフリンジを添え、ストラップにも遊び心をプラス。 もちろん長く愛用できるように、開口部や金具部分には芯を入れ、実用性にも工夫が凝らされています。 内外ポケットやペットボトルホルダーを備え、手持ちとショルダー、どちらの使い方にも寄り添うバッグに仕上がりました。...

手織布 ラオス

手織り布で始める、心が満たされるハンドメイド。サステナブルな布選びが、あなたの作品を変える

手織り布で始める、心が満たされるハンドメイド。サステナブルな布選びが、あなたの作品を変える 「自分の作品に、もっと特別感を加えたい」 「他の人とは違う、オリジナリティのある作品を作りたい」 ハンドメイド作家として活動しているあなたは、そう感じていませんか? 既製品の布は手軽で便利ですが、どこか物足りなさを感じることもあるでしょう。 そんなあなたにおすすめしたいのが、手織り布です。 手織布は、職人の手によって一本一本丁寧に織られた、温かみのある布です。 このコラムでは、手織布がハンドメイドにもたらす、驚くべき魅力と、あなたが社会に貢献できるサステナブルな選択肢についてお伝えします。 読み終える頃には、あなたの作品づくりに対する考え方が変わり、手織布を使ってみたい気持ちになるはずです。   【手織布の5つの魅力】   手織り布には、既製品にはない、特別な魅力が詰まっています。あなたの作品を唯一無二のものにする、5つの魅力をご紹介します。   1. 唯一無二の風合いと温かみ   手織り布は、機械織りには出せない、手仕事ならではの不均一な織り目と温かみがあります。 糸の張り具合や織り方によって生まれる、絶妙な凹凸やゆらぎは、作品に深みと表情を与えます。 手に取った瞬間に、作り手の「思いやり」や温かさを感じられるのが魅力です。   2. オリジナリティあふれるデザイン   手織り布は、色や素材、織り方を自由に組み合わせることができるため、世界に一つだけのデザインを生み出せます。 既製品の布では見つけられないような、独特の色合いや柄は、あなたの作品をより際立たせ、他の作品との差別化を図ることができます。   3. 丈夫で長持ちする耐久性  ...

2025.08.16

手織り布で始める、心が満たされるハンドメイド。サステナブルな布選びが、あなたの作品を変える

手織り布で始める、心が満たされるハンドメイド。サステナブルな布選びが、あなたの作品を変える 「自分の作品に、もっと特別感を加えたい」 「他の人とは違う、オリジナリティのある作品を作りたい」 ハンドメイド作家として活動しているあなたは、そう感じていませんか? 既製品の布は手軽で便利ですが、どこか物足りなさを感じることもあるでしょう。 そんなあなたにおすすめしたいのが、手織り布です。 手織布は、職人の手によって一本一本丁寧に織られた、温かみのある布です。 このコラムでは、手織布がハンドメイドにもたらす、驚くべき魅力と、あなたが社会に貢献できるサステナブルな選択肢についてお伝えします。 読み終える頃には、あなたの作品づくりに対する考え方が変わり、手織布を使ってみたい気持ちになるはずです。   【手織布の5つの魅力】   手織り布には、既製品にはない、特別な魅力が詰まっています。あなたの作品を唯一無二のものにする、5つの魅力をご紹介します。   1. 唯一無二の風合いと温かみ   手織り布は、機械織りには出せない、手仕事ならではの不均一な織り目と温かみがあります。 糸の張り具合や織り方によって生まれる、絶妙な凹凸やゆらぎは、作品に深みと表情を与えます。 手に取った瞬間に、作り手の「思いやり」や温かさを感じられるのが魅力です。   2. オリジナリティあふれるデザイン   手織り布は、色や素材、織り方を自由に組み合わせることができるため、世界に一つだけのデザインを生み出せます。 既製品の布では見つけられないような、独特の色合いや柄は、あなたの作品をより際立たせ、他の作品との差別化を図ることができます。   3. 丈夫で長持ちする耐久性  ...

穏やかな時間が流れる国、ラオスの文化に触れる旅へ

穏やかな時間が流れる国、ラオスの文化に触れる旅へ

穏やかな時間が流れる国、ラオスの文化に触れる旅へ   毎日、家族のために家事をこなし、忙しい日々を送る皆さん。ふとした瞬間に、日常から少し離れた、穏やかで美しい場所に想いを馳せることはありませんか? 温かい手仕事や、自然と共生する暮らしの風景に心が惹かれる方もいらっしゃるかもしれません。今回は、そんなラオスの人々の暮らしを形作っている、奥深い文化について、まるで旅をしているかのように紐解いていきたいと思います。   第1章:暮らしに息づく「祈り」と「手仕事」   ラオス文化の根幹にあるのは、国民の9割以上が信仰している上座部仏教です。この深い信仰心は、日々の暮らしの中に溶け込み、人々の穏やかな心や、慎ましくも豊かな精神性を育んでいます。   1-1. 朝の街に響く祈りの音、托鉢の風景   ラオスを旅すると、早朝の街で神秘的な光景を目にすることがあります。それは、袈裟をまとったお坊さんたちが一列になって歩き、人々がひざまずいてご飯やおかずを捧げる「托鉢(たくはつ)」です。 この托鉢は、施しをする側も、受ける側も、心を清める大切な行事とされています。貧しい人も裕福な人も関係なく、分け与える心を持つこと。そして、お坊さんたちは、分け与えられた食事に感謝し、その行為を通して人々に功徳を授けます。この習慣が、ラオスの人々の間に「分かち合い」の精神を根付かせ、助け合う温かいコミュニティを育んでいるのです。   1-2. 布に込められた祈り、手仕事の物語   ラオスの手織り布は、単なる商品ではなく、ラオスの人々の暮らしと祈りが織り込まれた「物語」です。 ラオスでは、古くから女性が機を織り、家族のために布を作る習慣がありました。それは、娘が嫁ぐ際に持たせる嫁入り道具であり、子どもの健やかな成長を願うお守りでもありました。布に織り込まれる独特の模様には、「生命の木」や「魔除け」といった意味が込められており、家族の幸せや健康を願う、作り手の深い愛情が表現されています。 例えば、ラオス北部ウドムサイ県の織り手さんたちは、村の近くで採れる草木や泥を使って糸を染めます。自然からいただいた色を使い、ひとつひとつ手作業で丁寧に織り上げていく。その作業には、膨大な時間と労力がかかりますが、完成した布には、機械では決して生み出せない、素朴で温かいエネルギーが宿っています。 こうした手仕事の価値を大切にし、ラオスの文化を次の世代に繋ごうと活動している人々がいます。   第2章:食と家族がつむぐ、ラオスの温かな食卓   食文化は、その国の暮らしや人々の価値観を映し出す鏡です。ラオスの食卓には、家族の絆を深める温かな文化が息づいています。   2-1. ラオス料理の中心にある「カオニャオ」  ...

2025.08.06

穏やかな時間が流れる国、ラオスの文化に触れる旅へ

穏やかな時間が流れる国、ラオスの文化に触れる旅へ   毎日、家族のために家事をこなし、忙しい日々を送る皆さん。ふとした瞬間に、日常から少し離れた、穏やかで美しい場所に想いを馳せることはありませんか? 温かい手仕事や、自然と共生する暮らしの風景に心が惹かれる方もいらっしゃるかもしれません。今回は、そんなラオスの人々の暮らしを形作っている、奥深い文化について、まるで旅をしているかのように紐解いていきたいと思います。   第1章:暮らしに息づく「祈り」と「手仕事」   ラオス文化の根幹にあるのは、国民の9割以上が信仰している上座部仏教です。この深い信仰心は、日々の暮らしの中に溶け込み、人々の穏やかな心や、慎ましくも豊かな精神性を育んでいます。   1-1. 朝の街に響く祈りの音、托鉢の風景   ラオスを旅すると、早朝の街で神秘的な光景を目にすることがあります。それは、袈裟をまとったお坊さんたちが一列になって歩き、人々がひざまずいてご飯やおかずを捧げる「托鉢(たくはつ)」です。 この托鉢は、施しをする側も、受ける側も、心を清める大切な行事とされています。貧しい人も裕福な人も関係なく、分け与える心を持つこと。そして、お坊さんたちは、分け与えられた食事に感謝し、その行為を通して人々に功徳を授けます。この習慣が、ラオスの人々の間に「分かち合い」の精神を根付かせ、助け合う温かいコミュニティを育んでいるのです。   1-2. 布に込められた祈り、手仕事の物語   ラオスの手織り布は、単なる商品ではなく、ラオスの人々の暮らしと祈りが織り込まれた「物語」です。 ラオスでは、古くから女性が機を織り、家族のために布を作る習慣がありました。それは、娘が嫁ぐ際に持たせる嫁入り道具であり、子どもの健やかな成長を願うお守りでもありました。布に織り込まれる独特の模様には、「生命の木」や「魔除け」といった意味が込められており、家族の幸せや健康を願う、作り手の深い愛情が表現されています。 例えば、ラオス北部ウドムサイ県の織り手さんたちは、村の近くで採れる草木や泥を使って糸を染めます。自然からいただいた色を使い、ひとつひとつ手作業で丁寧に織り上げていく。その作業には、膨大な時間と労力がかかりますが、完成した布には、機械では決して生み出せない、素朴で温かいエネルギーが宿っています。 こうした手仕事の価値を大切にし、ラオスの文化を次の世代に繋ごうと活動している人々がいます。   第2章:食と家族がつむぐ、ラオスの温かな食卓   食文化は、その国の暮らしや人々の価値観を映し出す鏡です。ラオスの食卓には、家族の絆を深める温かな文化が息づいています。   2-1. ラオス料理の中心にある「カオニャオ」  ...

心と環境にやさしいものづくり。ハンドメイド作家さんと考える「エシカルな消費」の輪

心と環境にやさしいものづくり。ハンドメイド作家さんと考える「エシカルな消費」の輪

ハンドメイド作家の皆さん、こんにちは。 今日もひとつひとつ、心を込めて作品と向き合っていらっしゃるでしょうか。あなたの手から生み出される作品は、安価な大量生産品にはない温かさや物語を持っています。実はその「物語」こそが、今世界中で注目されている「エシカル(倫理的)消費」という大きな潮流と深く結びついていることをご存知でしょうか? このコラムでは、皆さんが日々の制作活動で無意識に実践しているエシカルなものづくりの価値を再確認し、それが社会にどんな影響を与えているのか、そしてこれからできることについて、一緒に考えていきたいと思います。   第1章:なぜ今「エシカル消費」が大切なのか? 1-1.「エシカル消費」ってなんだろう? エシカル消費とは、「人や社会、環境に配慮した買い物をすること」です。単に商品の機能や価格だけで選ぶのではなく、その商品が「どこで」「誰によって」「どんな方法で」作られたか、その背景にある物語や倫理的な側面にまで目を向けて選ぶ消費行動を指します。 この考え方が生まれた背景には、大量生産・大量消費の社会が抱える多くの問題があります。 環境への負荷: 生産過程で大量の水やエネルギーが使われ、廃棄物やCO2が排出されます。 労働問題: 生産コストを抑えるために、発展途上国などで不当な低賃金や劣悪な労働環境が生まれています。 こうした問題に対し、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」でも、目標12「つくる責任 つかう責任」として、持続可能な消費と生産のパターンを確保することが重要視されています。エシカル消費は、この目標を達成するための個人レベルでの具体的な行動なのです。   1-2. 知っておきたい「エシカル」を形作るキーワード エシカル消費を理解する上で、いくつかの重要なキーワードがあります。 フェアトレード(公正な取引): 途上国の生産者から適正な価格で継続的に購入することで、彼らの生活向上と自立を支援する仕組みです。フェアトレードの認証を受けた素材は、作り手の顔が見える安心感を与えてくれます。 アップサイクル(創造的再利用): 捨てられるはずだったものに、新たな価値やデザインを加えて生まれ変わらせること。古着や端切れを魅力的な作品へと変身させるハンドメイドは、まさにアップサイクルの良い例です。 サステナブル(持続可能): 地球の資源を使いすぎることなく、環境や社会に良い状態を未来にわたって維持しようとする考え方。天然素材やリサイクル素材を使うことは、サステナブルなものづくりに繋がります。   第2章:あなたのハンドメイドは、すでに世界を変えている 皆さんの手仕事は、ファストファッションのような大量生産とは真逆のベクトルにあります。ひとつひとつ丁寧に作られる作品には、すでにエシカルな価値が宿っているのです。 2-1. 手仕事の「一点もの」が持つ本質的な価値 ハンドメイド作品は、作り手の時間や技術、そして何より「想い」が凝縮された一点ものです。安価で使い捨てられる大量生産品とは異なり、購入した人はその背景にあるストーリーを知り、愛着を持って長く大切に使います。...

2025.08.02

心と環境にやさしいものづくり。ハンドメイド作家さんと考える「エシカルな消費」の輪

ハンドメイド作家の皆さん、こんにちは。 今日もひとつひとつ、心を込めて作品と向き合っていらっしゃるでしょうか。あなたの手から生み出される作品は、安価な大量生産品にはない温かさや物語を持っています。実はその「物語」こそが、今世界中で注目されている「エシカル(倫理的)消費」という大きな潮流と深く結びついていることをご存知でしょうか? このコラムでは、皆さんが日々の制作活動で無意識に実践しているエシカルなものづくりの価値を再確認し、それが社会にどんな影響を与えているのか、そしてこれからできることについて、一緒に考えていきたいと思います。   第1章:なぜ今「エシカル消費」が大切なのか? 1-1.「エシカル消費」ってなんだろう? エシカル消費とは、「人や社会、環境に配慮した買い物をすること」です。単に商品の機能や価格だけで選ぶのではなく、その商品が「どこで」「誰によって」「どんな方法で」作られたか、その背景にある物語や倫理的な側面にまで目を向けて選ぶ消費行動を指します。 この考え方が生まれた背景には、大量生産・大量消費の社会が抱える多くの問題があります。 環境への負荷: 生産過程で大量の水やエネルギーが使われ、廃棄物やCO2が排出されます。 労働問題: 生産コストを抑えるために、発展途上国などで不当な低賃金や劣悪な労働環境が生まれています。 こうした問題に対し、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」でも、目標12「つくる責任 つかう責任」として、持続可能な消費と生産のパターンを確保することが重要視されています。エシカル消費は、この目標を達成するための個人レベルでの具体的な行動なのです。   1-2. 知っておきたい「エシカル」を形作るキーワード エシカル消費を理解する上で、いくつかの重要なキーワードがあります。 フェアトレード(公正な取引): 途上国の生産者から適正な価格で継続的に購入することで、彼らの生活向上と自立を支援する仕組みです。フェアトレードの認証を受けた素材は、作り手の顔が見える安心感を与えてくれます。 アップサイクル(創造的再利用): 捨てられるはずだったものに、新たな価値やデザインを加えて生まれ変わらせること。古着や端切れを魅力的な作品へと変身させるハンドメイドは、まさにアップサイクルの良い例です。 サステナブル(持続可能): 地球の資源を使いすぎることなく、環境や社会に良い状態を未来にわたって維持しようとする考え方。天然素材やリサイクル素材を使うことは、サステナブルなものづくりに繋がります。   第2章:あなたのハンドメイドは、すでに世界を変えている 皆さんの手仕事は、ファストファッションのような大量生産とは真逆のベクトルにあります。ひとつひとつ丁寧に作られる作品には、すでにエシカルな価値が宿っているのです。 2-1. 手仕事の「一点もの」が持つ本質的な価値 ハンドメイド作品は、作り手の時間や技術、そして何より「想い」が凝縮された一点ものです。安価で使い捨てられる大量生産品とは異なり、購入した人はその背景にあるストーリーを知り、愛着を持って長く大切に使います。...