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”もの”が出来上がるまでの物語を知る~マルチクロス編

”もの”が出来上がるまでの物語を知る~マルチクロス編

私たちの身の回りにある"もの"は、どこで、誰によって、どのような材料、どのような想いでつくられているのでしょうか。
そんな背景や想いなどの “物語” を知ることが出来たら、きっと日々手にする"もの"を大切に、長く、丁寧に使うのではないでしょうか。
本日は、一枚の"マルチクロス"が出来上がるまでの"物語"をご紹介いたします。

1.暮らしに寄り添う一枚。毎日をもっと心地よく

みなさんは、「マルチクロス」という言葉を聞いたことがありますか?
その名の通り、使い道が決まっていない「多目的な布」のこと。 実はこの一枚の布が、私たちの暮らしをふんわりと優しく整えてくれる、魔法のようなアイテムなんです。

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決めなくていい、自由な使い方

「これはテーブルクロス」「これはカーテン」と決めてしまわずに、その時々の気分や暮らしのシーンに合わせて形を変えられるのが、マルチクロスの素敵なところ。
たとえば、こんな使い道があります。

  • お部屋の表情を変える: 少し古くなってしまったソファにさらりと掛けたり、ベッドの足元に広げてみたり。それだけで、お部屋の空気がガラリと新しくなります。

  • 「隠す」おもいやり: 急な来客時、ついつい散らかりがちな棚の上。そんな時もマルチクロスをふわりと掛けるだけで、見た目もすっきり、心にも余裕が生まれます。

  • 自分だけの居心地: 窓際にクリップで留めて、優しい日差しを取り込むカーテンに。あるいは、少し肌寒い夜にひざ掛けとして。

あなたの暮らしに、あなたに合う彩りを

マルチクロスには、決まったルールはありません。 「今日はこう使ってみようかな」という小さなアイデアが、いつもの日常を少しだけ特別なものに変えてくれます。
お気に入りの色や、肌触りの良い素材を選んで、あなたの暮らしにそっと取り入れてみませんか?
一枚の布が持つ「自由さ」と「包容力」が、みなさんの毎日に心地よさや穏やかさをプラスしてくれるはずです。

2.優しい温もりを生み出す手織り布

マルチクロスには、STORYが提供する4種類の手織り布が使われています。
一枚一枚に個性があり、染まり具合や布の織り目も、同じものは一つとしてありません。
ラオスの豊かな自然の中で育まれたコットンに、天然由来の染料を施すことで、繊細で優しい色合いが生まれました。

4種類の手織り布をご紹介

布の名前は、STORYの運営スタッフが、その手触りや色味から感じ取った風合いをもとに着想を得て名付けております。

  • うぐいす:穏やかで深みのある緑は、天然の葉っぱから染め上げられたもの。和菓子や春のイメージが想起されるやわらかい緑色が、和色のうぐいす色に感じられます 。

  • 砂丘:広大な砂丘を思わせる優しい黄色。その色彩の秘密は、マンゴーからいただいた色味にあります。

  • わたあめ:ぽこぽことした独特の模様は、まるで空に浮かぶ雲のよう。軽やかで清らかな白が魅力です。

  • メレンゲ:メレンゲのように細やかで繊細な格子模様が、洗練された印象を与えます。ほんのり黄色味を帯びた、温もりのあるアイボリーです。

布の詳細は、名前についたリンクをクリックするとご覧いただけます。

左上:うぐいす、右上:砂丘、左下:わたあめ、右下:メレンゲ

3.伝統を紡ぐ、Viengkham(ヴィエンカム)村の物語

なかでも「うぐいす」と「砂丘」の布を織り上げているのは、ラオスの大自然に囲まれた「Viengkham(ヴィエンカム)村」の人々です。
この地で、家族や仲間と共に伝統的な布づくりに励んでいるのが、THA(ター)さん。 13人の織り手さんを束ねるリーダー的な存在である彼女は、もともとは別の村の出身ですが、結婚を機にこの村へ移り住み、現在は家族で布づくりを本業としています。

自然と共にある、村の営み

村の布づくりは、すべてが自然の循環の中にあります。 素材は村の周辺で調達され、染料には泥、木の皮、山の果実といった自然の恵みが生かされています。このナチュラルで深みのある色合いは、まさにこの地の自然と調和する美しさそのものです。
現在は、観光客が多く訪れる寺院の近くに小さなショップを構え、そこを拠点に販売を行っています。以前のようにマーケットでの販売が難しくなるなど、販路の確保には課題もありますが、THAさんは「自分たちのショップを構え、村の布文化をもっと広く伝えていきたい」と、日本をはじめとする海外市場への展開にも前向きに挑戦を続けています。

未来を紡ぐ、手仕事の誇り

THAさんにとって、布づくりは単なる仕事ではありません。それは村の歴史であり、誇りであり、大切な未来を紡ぐ営みです。
糸づくりから染色、織りまで。すべての工程が村の中で完結させ、ゆったりとした時間の中で丁寧に織り上げられる布には、暮らしの知恵と美意識がぎゅっと詰まっています。
Viengkham村の人々が守り続けてきた伝統と、手仕事に込められた「想いやり」。 その温もりが、マルチクロスを通じて皆さんの手元に届き、日々の暮らしにそっと寄り添ってくれることを願っています。

4.作品に命を吹き込む、ハンドメイド作家「あかりや」さん

2018年より”あかりや”という形でハンドメイド作家活動を始める。
色や形の異なる布を繋ぎ合わせ一枚の布に仕立てるパッチワークという手法を用いながら、暮らしに寄り添うあたたかな作品をつくられる作家さん。

(以下、インタビューから抜粋)

ー あかりやさんがものづくりをする中で、テーマや世界観などはございますか?
あかりやさん:自分が今ものづくりをする上で大事にしていることは、生活の中で使えるものをつくること。ただ飾っておいたり、アートみたいに大事にしまっておくのではなく、実際に暮らしの中で使えるものをつくることはものづくりをする中でのテーマですね。

そのテーマに至った背景には、あかりやさんご自身にも、ハンドメイドのものを買う際に日常生活で使えるものを買いたいという想いがあったからなのでしょうか?
あかりやさん:そうですね。つくる以上は、何か役に立ちたいという想いがあります。自分が生活している中で、例えばお客様用にちょっと質の良い食器を買うけれど、普段は棚の奥に閉まっておくのではなく、実際に普段の自分の暮らしの中でも使いましょうというのを昔何かで読んだことがあって。そうすることで、自分のために良いものを使ってあげる、自分を大事にしてあげるという意識を持つことができたり、それによって心が豊かになるらしく。
それを知って実際に実践してみたら、「確かにそうだな」と思ったので、”ただ飾るだけではなく、実際に使える”というのが大事だなと思っています。

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5.マルチクロス制作に込められた想い

ー 今回コラボ企画ではマルチクロスをつくられたと思うのですが、マルチクロスをつくろう至った決め手はありますか?
あかりやさん:決め手は一言で言うと、ラオスの生地の魅力が一番生かせるかなと思ったからです。

ー なるほど。あかりやさんとしては、ラオスの布織物のどんな魅力を生かしたいなと思ったのでしょう?
あかりやさん:これは作品作りでも難しかったところでもあったんですけど、届けて来てくれた時点で布自体が材料ではなく作品みたいな印象を受けたんですね。なので、最初鋏を入れるのにちょっと勇気がいったというか。ちょっともったいないなと思ったりもしたんです。ですが、この布を使って何かをつくるとなった時に、布自体がとても素敵で、味があって人のぬくもりも感じるし、そういう魅力を生かしたいなと思ったんです。やっぱり私は布一枚だけでも素敵ですけど、布を組み合わせることでもっと魅力が増すということは直感的に思ったので。思い切って鋏をいれてみました。それくらい布自体、味があって温もりがあって素敵だなと思ったところが今回手に取った布の魅力ですね。

ー 布織物の魅力を最大限に生かされた今回のマルチクロスのこだわりポイントはありますか?
あかりやさん:私自身ラオスってどんな国なのかよく知らなくて、マルチクロスをつくる際にちょっとだけ調べたんですね。歴史的背景や今どんな状況にあるかなど。それを調べていくうちに、すごく大事につくりたいなと思ったんです。無駄なく、綿花を育てるところから始めて、糸をつくり、それを自分たちで染めて。とっても手がかけられていることがわかったので、無駄なく使うというところから韓国のポジャギという端切れを繋いでつくるカーテンのつくり方でつくってみようと思いました。光が透けてすごくきれいなんですね。韓国の伝統的なものだと思うんですけど、ラオスの布も同じように光にあててみると透けて見えるのがとてもきれいだったので。

今回つくった作品は全て一点ものです。最初は自分でデザインを考えて自分で切ってつくっていき、最後の方は切った部分をなるべく生かせるように1つ1つかけらを組み合わせて縫っていった感じですね。

6.STORY消費~物語を知って購入する

それは商品の価格やスペックだけでなく、 「誰が」「どんな想いで」「どんな背景で」つくったのかという “story” に共感して選ぶ、新しい消費のかたちです。
たとえば、ラオスの布1枚にも、生産者の手間や工夫、自然と共にある暮らし、そして受け継がれてきた伝統への意志が込められています。
私たちは、そんな背景や想いを “story” として丁寧に伝えながら、「“もの”を通して想いがめぐる循環の仕組み」を提案しています。
STORY消費は、ただの「買い物」ではなく、「物語を選び、ともに暮らす」こと。
そしてその選択は、やさしく、しなやかに、けれど力強く、社会を変えていきます。
私たちは、STORY消費という新しい選択肢をこれからの「当たり前」にしていきたいのです。

STORYについてもっと知りたい方はこちら

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