コンテンツに進む

”もの”が出来上がるまでの物語を知る~袋編

”もの”が出来上がるまでの物語を知る~袋編

私たちの身の回りにある"もの"は、どこで、誰によって、どのような材料、どのような想いでつくられているのでしょうか。
そんな背景や想いなどの “物語” を知ることが出来たら、きっと日々手にする"もの"を大切に、長く、丁寧に使うのではないでしょうか。
本日は、一つの"袋"が出来上がるまでの"物語"をご紹介いたします。

1.皆さんは何をいれる?私たちは袋に囲まれている。

ふと身の回りを見渡してみると、私たちの暮らしはたくさんの「袋」に囲まれていることに気づきます。
バッグの中のポーチや巾着、買い物のときの紙袋やエコバッグ、食品を包む袋や保存袋。形や素材、大きさの違いはあっても、それぞれが日々の暮らしの中で役割を持っています。

>商品ページはこちら

自分らしく選ぶ

私たちは無意識のうちに、それらの袋を使い分けています。
重いものを持ち運ぶときには丈夫な袋を、大切なものにはやさしく包み込むような袋を、そして少し気分を上げたいときにはお気に入りのバッグを。
あらためて身近な袋に目を向けてみると、その一つ一つに自分なりの使い方や選び方があることに気づかされます。
どんなものを入れたいか、どんなふうに使いたいか。そこには、その人の暮らし方や心地よさの基準が表れているのかもしれません。

何を入れて、どこへ持っていくか

本日ご紹介するのは、ラオスの手織り布から生まれたさまざまな袋たち。一人のつくり手によって丁寧に仕立てられた袋は、形も大きさも色も一つひとつ異なり、それぞれに違った表情を持っています。手織りならではの温もりや、布ごとの個性がそのまま生かされているからこそ、どれも世界にひとつだけの存在です。何を入れて、どこへ持っていくか。その使い方は、みなさん一人ひとりの自由。日々の暮らしの中で、自分だけの心地よい使い方を見つけてみてください。

2.優しい温もりを生み出す手織り布

大小さまざまな”袋”には、STORYが提供する4種類の手織り布が使われています。
一枚一枚に個性があり、染まり具合や布の織り目も、同じものは一つとしてありません。
ラオスの豊かな自然の中で育まれたコットンに、天然由来の染料を施すことで、繊細で優しい色合いが生まれました。

4種類の手織り布をご紹介

布の名前は、STORYの運営スタッフが、その手触りや色味から感じ取った風合いをもとに着想を得て名付けております。

  • :深く、そして濃い青。光の加減でさまざまな表情を見せるその色からは、どこまでも続く神秘さと力強さを感じます。

  • 灯火:ほのかに揺れる灯りのような、あたたかくやさしい色味。暗がりの中でそっと心を照らすような、ぬくもりを感じる一枚です。

  • わたあめ:ぽこぽことした独特の模様は、まるで空に浮かぶ雲のよう。軽やかで清らかな白が魅力です。

  • 木目:大地に根を張る木々の温もりを映したような、落ち着きのある色合い。白くまっすぐ伸びる白い線が、木の年輪を思わせる表情豊かな模様。

布の詳細は、名前についたリンクをクリックするとご覧いただけます。

左上:海、右上:灯火、左下:わたあめ、右下:木目

3.手仕事が息づく 、Samgan(サムガン)村の物語

なかでも「海」と「木目」の布を織り上げているのは、ラオスの大自然に囲まれた「Samgan(サムガン)村」の人々です。
この村は、藍染めの布づくりで知られ、多様な色合いや模様を生み出す手仕事が今も大切に受け継がれています。

自然と手仕事が生み出す、藍の表情

Samgan村の布づくりの特徴は、なんといっても藍染め。
染めの回数や工程の違いによって、色の濃淡や奥行きが生まれ、一枚一枚が異なる表情を持っています。
その多様さは、まるで自然の移ろいのよう。
朝と夕方で変わる空の色や、水面に映る光の揺らぎのように、同じ「青」の中にも無数の景色が広がっています。

村の営みとしての布づくり

この村では、布づくりは特別なものではなく、日々の暮らしとともにある営みです。
糸づくりから染め、織りまでの工程を村の中で行い、その技術は人から人へと受け継がれてきました。
また、布づくりは村の大切な産業でもあり、人々の暮らしを支える存在でもあります。
タイへの販売や海外への展開など、少しずつその価値が広がりながら、確かな人気を誇っています。

未来へと続く、藍の手仕事

Samgan村の人々にとって、布づくりは単なる生産ではなく、文化であり誇りです。
その手仕事には、時間をかけて育まれてきた知恵と、次の世代へと繋げていきたいという想いが込められています。
この村で染められ、織られた一枚の布が、遠く離れた誰かの日常へと届く。
その繋がりが、また新たな物語を生み出していきます。
Samgan村の藍の色が、皆さんの暮らしの中でそっと寄り添う存在となりますように。

藍に染まった生産者の手からは、手仕事の大変さと誇り、そして希望が感じられ、とても頼もしく映りました。
遠く離れた土地の手仕事と、皆さんがつながる喜びを、ぜひこの布を通して感じていただけたらと思います。

4.作品に命を吹き込む、ハンドメイド作家「祈織いのり」さん

20年ほど前からハンドメイドの活動を始める。ご自身でも和綿を育て、糸を紡ぎ、布を織られており、原料を大切に作品づくりをしていらっしゃる作家さん。

(以下、インタビューから抜粋)
ー祈織さんにとってハンドメイドは、暮らしの延長上にある自然なものだったんだろうなと感じました。
そんな、生活の一部になっているハンドメイドですが、実際にものづくりをする上で祈織さんご自身のテーマや世界観はございますか?

祈織さん:テーマとかはあんまりないんですけど、 心地いいものとかを選んでいるかなと思います。心地いいものを選ぼうと思って選んでいるわけじゃないんですけど、自然と心地いいものを選んでいるなと。生活のものを選ぶ時にも、遠い知らない人たちのことも常に頭にありながら選んでいるのかなと思います。

ー物理的には遠くとも、確かに存在するつくり手のことを想像する在り方、とても共感です。

ー実際にものづくりをする中で、ここだけは譲れないポイントや想いはございますか?

祈織さん:意外となくて、なんか常に変わっていくというか。最初市販のものを買って使っていたりしたけれど、今は偶然の出会いとかを大切にしていますね。今何か作ろうと思って5年前とかに買ってた生地を買おうとは思わないんですよね。

ー祈織さんの作風を拝見しながら、譲れないポイントかどうかはわからないのですが、”自然なもの”というのがキーワードなのかなと感じていて。
祈織さんは、草木染めを通して自然のもの、肌に優しいものをご自身でも育ててつくってみたりなど、素材や原材料に焦点を当てているというのはスペシャルな部分なのかなと感じながら作品を拝見しています。
祈織さん:今話を聞いて思ったのは、 こだわっていそうであんまりこだわってない、こだわらないってことも大切にしていて。例えばですけど、化学染料を知り合いにもらったんですよ。みやこ染めっていう化学染料の中でもちょっと優しいって言われている染料があるんですけど。こういうのをくれる時に、化学染めだからいらないとかじゃなくて、それはそれでもらって染めたりもするとか、そういうところは結構ありますね。あんまりこだわっているようでこだわってない。でも自分で新しいのを買うかと言えば、買わないんですけどね。

あとは、生地は無駄にしたくないっていうのもあって。それはちょっとこだわっているのかな。生地を無駄にしないようにこだわらない。「 もう絶対にこの生地じゃなきゃ」とか、「この表の地には、この裏地」とかにあんまりこだわらず、あるものでつくりたいっていうこだわりがありますね。

ーあえてこだわらないという選択を取ることがすごく新鮮で、「あぁその考え方があったか!」と今驚かされています。こだわらないという中に祈織さんの新たな気付きや布への想いが秘められているのですね。

>商品ページはこちら

5.”袋”制作に込められた想い


ー今回、バッグや巾着をつくろうと思った背景をお伺いしてもよろしいでしょうか。

祈織さん:布が素朴な布なので、なるべくシンプルにしたいなと思ったのと、 作品と出会った人が、自分もつくってみようって思えるかなと感じることのできるものをつくろうと思いました。皆さんとかも「こんなシンプルにつくれるんだ!」と思ってもらえたらいいなと。

ー今回の作品には、祈織さんのどのような想いが込められているのでしょうか?

祈織さん:私自身人のためにつくっている時が一番気持ちがよくて、楽しいんですね。だから、最近もオーダーが入ってターバンをつくったんですけど、それもすごい楽しくって、あっという間にできたんです。今回も、みなさんにお話を伺いながらどういうのをつくっていこうかと考えて、それを形に起こしたのが楽しくて。みなさんの顔を思い浮かべながら、縫っていましたね。そういう思いがこもっているかな。

ーとても嬉しいです…。ありがとうございます!


6.STORY消費~物語を知って購入する

それは商品の価格やスペックだけでなく、 「誰が」「どんな想いで」「どんな背景で」つくったのかという “story” に共感して選ぶ、新しい消費のかたちです。
たとえば、ラオスの布1枚にも、生産者の手間や工夫、自然と共にある暮らし、そして受け継がれてきた伝統への意志が込められています。
私たちは、そんな背景や想いを “story” として丁寧に伝えながら、「“もの”を通して想いがめぐる循環の仕組み」を提案しています。
STORY消費は、ただの「買い物」ではなく、「物語を選び、ともに暮らす」こと。
そしてその選択は、やさしく、しなやかに、けれど力強く、社会を変えていきます。
私たちは、STORY消費という新しい選択肢をこれからの「当たり前」にしていきたいのです。
STORYについてもっと知りたい方はこちら

記事一覧 次の記事へ